『田園の詩』NO.93 「駅伝大会」 (1999.2.9)


 駅伝は、冬場のスポーツとして、中央や地方を問わず盛んに行われる競技です。正月
早々には大学対抗の箱根駅伝があります。これは、毎年、テレビやラジオで長時間にわ
たって中継されますが、出場する大学や選手に縁がない場合、関心も少し薄らぐようです。

 というのも、駅伝のような走る競技は、抜きつ抜かれつの白熱したレースでも、応援する
チームや選手がいなければ、面白みが半減するからです。

 正月番組の中で2日間も中継されるビッグな箱根駅伝も、田舎の人々にとってはイマイチ
の感があるようです。正直なところ、私もすぐにチャンネルを変えてしまう一人です。

 その点、都大路で繰り広げられる高校の男子・女子駅伝、中学生・高校生・一般による
構成メンバーのチームで戦われる女子駅伝、さらには、広島市で開催される男子駅伝は、
テレビ観戦にもつい熱が入ります。

 レースが都道府県対抗ですし、チームの中に同じ町内の顔見知りの選手がいたりして、
応援にも自ずから力が入るのです。

 雪の積もらない九州は、北国のようにスキーやスケートの競技大会がないかわりに、駅伝
は殊のほか盛んに行われています。当県でも、もうすぐ郡市対抗県内一周駅伝大会が開催
されます。

 すでに、わが町でも二つの大会がこの1月中にありました。一つは、スポーツ少年団対抗
駅伝大会、他は、町内一周駅伝大会です。後者は町内の6校区対抗戦で、チーム編成は
小学生から50歳代まで男女18名のメンバーで行われます。


       
     コース(道)の横にはこんな田園風景が広がっています。  (08.12.1写)


 この両方の大会に、小学6年生の息子が出場したので、練習から本番の応援まで、親も
子供と一緒に駅伝に熱中しました。

 チームの順位や個人的な記録はさておき、メンバーの一員としてタスキを繋ぐ役目が無事
にできたことに、息子は満足感を味わったようです。

 それにしても、テレビと違って、路上では、一声掛ける間もなく目の前を走り過ぎるので、
応援する方はちょっと物足りませんでした。        (住職・筆工)

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